2018/09/15 愛馬近況
今日、Yahooニュースに載っていました。
5月12日の京都競馬2Rで左第1指節種子骨複骨折を発症して4コーナーで競走中止した平田厩舎のナリッシュ。安楽死寸前の3歳牝馬の命を救ったのは熱きホースマンたちだった。未来へつなぐ繁殖入りを目指しての“命のリレー”を追った。
力尽きかけた命が、多くのホースマンの“リレー”で助かろうとしている。平田厩舎に所属していた3歳牝馬のナリッシュ。アクシデントが起きたのは5月12日の京都2R・3歳未勝利戦だった。後方からの追い上げを図った勝負どころで左第1指節種子骨複骨折を発症して、4コーナーで競走を中止。本来なら安楽死処分となる重傷だったが、“何とか命を助けたい”という関係者の総意の下、その日のうちに栗東トレセンの自厩舎に帰厩。馬房での112日間に及ぶ闘病生活が始まった。担当の古谷助手が振り返る。
「靱帯が切れて、種子骨は3つに割れて…。球節が本来の形をしていませんでした。当然、最悪の結果を覚悟しましたが、獣医さんからは『助からないこともない』と言われたんです」 栗東トレセンの競走馬診療所では“チーム・ナリッシュ”が結成された。石川裕博診療課長(46)は「最初に見た時に“厳しいな”と思いましたね。左前脚だけじゃなく、負担がかかる反対側の右前脚が蹄葉炎(ていようえん)になる恐れもありました」とかみしめるように回想。その上で、少し嬉しそうに続けた。 「何が一番凄かったかと言えば、担当の古谷君ですね。3カ月間、カイバの量をうまく調整して、ガレさせることなく健康を維持させてくれました。それが脚にも良かったんでしょう」 古谷助手は担当の2頭に加えて、ナリッシュの世話も続けた。そんな苦労をおくびにも出さず、ただただ愛馬の頑張りを称える。
「何が凄いって、ナリッシュの精神力です。馬房から出られない日が続いたのに、ストレスで腹痛を起こすこともなかった。食欲があったから体力が落ちなかったんでしょう。最後まで大人しく、賢い馬でした。牧場に帰る日は馬運車に乗って、栗東インターまで付いて行ったんです。さすがに最後は涙が出ましたね」 9月1日に栗東を出発して、2日に生まれ故郷の北海道日高町・ナカノファームに無事到着した。3日には平田師が牧場を訪れ、病状を説明。病との闘いは一つの局面を打開したが、とはいえ決して終わったわけではない。「繁殖に上がっても乗り越えないといけない壁がたくさんあるけど、何とか元気な子どもを生んでほしい。もし子どもを担当することができれば本当に嬉しいですね」と古谷助手。ナリッシュの子どもが競馬場を走り、母が立つことのできなかったウイナーズサークルで祝福される日を心待ちにしたい。
未勝利馬で大した血統でもない一介の子をここまで面倒を見ていただき厩舎の関係者方々には本当に感謝いたします。
一口でも馬主になれば、何時かはレース中の事故で亡くなる馬を見る事もある覚悟はしていましたが、今回は、助けていただいた。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
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